3歳の子供は、やっと言葉を理解しておしゃべりも上達してくる頃ですね。
イヤイヤ期も中盤から終了といった頃でしょうか。
徐々に自我が芽生えて言うことを聞かなくなるのもこの頃ですよね…
毎日忙しい中で時間に追われているお母さんにとっては、朝の支度から夜寝るまでの準備までスムーズにいかず、困ってしまうことも多いのではないでしょうか?
子供が言うことを聞いてくれない時についイライラして感情をあらわに叱ってしまった!
という経験があるお母さんも多いかもしれませんね…。
では、3歳の子供が親の言うことを聞かないのはどうしてなのでしょうか?
また、言うことを聞かない場合はどうしたら良いのでしょうか?
ここでは
- 3歳の子どもが言うことを聞かない理由
- 3歳の子どもが言うことを聞かない時の対応方法
- どうしても注意が必要な時の良い叱り方・悪い叱り方
についてまとめました。
3歳の子供が言うことを聞かないのはなぜ?
朝の準備や帰ってきてからの夕食、歯磨き、入浴、寝かしつけまで
忙しいお母さんは次々と進めていきたいのに立ちはだかる言うことを聞かない子供。
「どうしてすぐにしないの?」
「早くしなさい!」
そんなお母さんのイライラした大きな声が聞こえてくるのは我が家だけではないのかな…?
3歳になると言葉も少しずつ分かるようになり、ついつい何でもわかると思って対応が雑になってきた私ですが(笑)
まずは子供がどうしていうことを聞いてくれないのか調べてみました。
- おなかが空いている
- 眠い
- 他に気になることがある(遊びに夢中になっているなど)
子供は、このような場合親の話しに耳を傾けることは難しいです。
このような状況ではなかったとしたら、親の言い方や態度が理由かもしれません。
感情的に怒鳴る
子供が危険なことをしようとした時や何度言っても聞かない時に、つい大きな声を出して叱ってしまうことがあります。
でも、
怖い顔で大きな声で叱っても子どもが感じるのは恐怖だけ
と専門家の多くも言っています。
わが家の場合も大きな声を出してしまうと、子供は泣きだし
「ママこわいから~。怒らないで~。」となってしまいます。
大人の都合で強制しようとしている
子供のペースややりたいことは考えず、大人の都合で進めようとしてしまう場合
子供が考えたりそれを行動にうつす余裕がなく、理解もできないため聞き入れられません。
例えば、
- 子供が遊びに集中している時に、時間が遅くなるからとお風呂に誘う
- 自分の都合で手が空いたときに、歯磨きの仕上げをしようとする
こういう時はたいてい「まだやらない」とお断りされるでしょう。
叱る言葉と態度が一貫していない
「早くしないと置いて行っちゃうよ!」
なんて言っても、実際に3歳の子供を一人で置いてはいけないですよね?
結局、支度ができるまであれやこれやと手をつくし待ってしまうでしょう。
しかし、これだと子供は、「置いて行かれないから大丈夫」と思ってしまうので効果がありません。
何かをしながら叱る
忙しいお母さんはついつい
- 掃除をしながら
- 食器を洗いながら
- 洗濯をしながら
- 料理をしながら...
何かをしながら子供を叱っている場面があるのではないでしょうか?
こういう場面では子供の顔を見て話していないことが多く、真剣さが伝わりにくいので子供も注意を聞かない傾向があるんです。
叱るだけで褒めない
言うことを聞かないからと叱ってばかりいると、子供は「自分はダメな人間なんだ」と思うようになります。
子供が自分で何かをした時、「ありがとう」と一言いうだけで子供の自己肯定感が育ちます。(「自分は大切にされている」という気持ち)
これが土台となり、ルールを守っていく気持ちが育っていくと言われています。
物で釣ろうとする
- 「○○できたら△△あげるよ」
- いうことを聞いたらご褒美をあげる
このようなことを繰り返していると、ご褒美がなければいうことを聞かないという悪循環に陥りやすいようです。
わが家でよくやってしまっていたのは、
「〇時までに保育園に行く支度が全部できたらおかあさんといっしょ、見ても良いよ~!」
物じゃなくてもダメですよね、これ。
思い返すとやってないつもりでも結構あるものです。
気をつけたいですね…。
言ううことを聞かないときの対応方法
3歳の子供は、まだイヤイヤ期を脱していない場合も多いと思います。
この場合、親の言うことを聞かないのは自我が芽生えてきたことによる反抗です。
基本的欲求を満たす
- おなかが空いていないか
- 眠たくないか
- 疲れていないか
など、子供の様子を見てみましょう。
これらが原因であれば、先にその欲求を満たしてあげると言うことを聞くかもしれません!
わが家の場合は「おなかが空いた」という欲求が一番ネックです。
おなかが空いている時は、言うことを聞かないだけではなく、不機嫌な顔で笑いかけてもムスーッとしたまま。
- あいさつもしない
- 声をかけても返事もしない
- しつこく話しかけると顔を平手打ち
こんなことまで…。
おなかが満たされることでこの全てが解消してきちんと言うことも聞きますし、機嫌も良くなりますね。
基本的な欲求が満たされていることは、第一条件ですよね!
子供の話しをしっかり聞く
子供が言うことを聞いてくれないのは、もしかしたら親が子どもの話しをきちんと聞いてあげていないからかもしれません。
自分は聞いているつもりでも、
- ながら聞きで目を合わせていなかったり
- 立ったままで上からだったり
- 考え事をしていて空返事になっていたり...
子供に「ねぇママきいてって~!」と言われてハッとしたことが何度もあります。
お母さんが子供の話しをしっかり聞いてあげていないのに、
子供には自分の言うことを聞いてほしいなんて、そんなむしのいい話はないですよね。
子供の話しを真剣に聞くだけで
「あなたは大切な存在だよ」と伝えることになる
と専門家も言っています。
普段からしっかり子供と目線を合わせて話を聞いてあげるようにしましょうね!
一旦子供の気持ちを受け止める
子供がお母さんの言ったことを聞かない場合、一度「そうだよね」と子供の気持ちに寄り添います。
例えば、
「そうだよね、今お絵かきしているところだもんね、イヤだよね」
という感じで。
その後
「○○してくれたらうれしいな~」
「じゃあ、○○はいつできる?」
と提案。
そうすると子供も
「自分の気持ちをお母さんがわかってくれた!」と嬉しくなり、受け入れられやすくなることが多いです。
どっちが先にできるか競争!とゲームのようにする
朝の時間のない時など、これがうちでは最も効果的!
例えば着替えをなかなか始めない時
「○○とママ、どっちが先にお着替えできるかなぁ!?ヨーイ、ドン!!」
これはほとんど失敗なし!
特に負けず嫌いのお子さんにおすすめ。
これで乗ってきたら次々行けますよ!
気がついたら
「ぜーんぶじゅんびできちゃった!!」
と得意満面の笑顔が見られます♪
あ、この後競争したくない、競争しないで、となる時期も来るかも…
「早くしなさい!」の言い方を変える
いつも「早くしなさい」と言われていると、その効果も薄れてきます。
また、自分で主体的に考えることができなくなってしまいます。
「いつするの?」
と聞くことで子供が自分で決めることになるので、
自分でやろうとコントロールする力が身に付くと言われています。
実践してたので例をご紹介しますね!
夜、明らかに眠そうに居間でゴロゴロしながら絵本を眺めるわが子。
「寝よう!」と声をかけても返事もなかったのですが、何度か繰り返しました。
少し間をおいて、
「○○はいつ寝るの?」と聞いてみると
「いま!」「もうねるの!」
と、すぐに返事が返ってきました。
しかもその直後に立ち上がって絵本を片付けて寝室へ。
効果ありましたよ~!!
子供によって違うと思いますが、試してみる価値はありそうです!
どうしても叱らなければならない場面での叱り方
良い叱り方
- 子どもを止めて目線を合わせ、平静に短い言葉で注意する。
- 「○○するのはよくない」と子供のやった行為を叱る
- 3歳だからまだわからないと思わず、どうしていけないのか理由を説明する
- 「ダメ」ではなく「してほしいこと」を伝える
例えば…
「散らかしちゃダメ!」⇒「一緒に片づけよう!」
食事中に立ってしまう時は
「立ってはダメ!」⇒「座って食べようね!」
というような感じで。
子供が良くない行動をした時には、
- 私は悲しい
- 困った
- 心配だ
- 残念だ
という言葉をかけると良いと保育士さんから聞きました!
悪い叱り方
- 離れた所から感情的に叫ぶ
- 「おまえはなんてダメなんだ」と子供の人格を否定する
- 「そんなことしちゃダメ」と頭ごなしに禁止する
- 「あなたはわがままだ」のように決めつける
言うことを聞かない時の対応でも、
『いったん子供の気持ちを受け止める』とありました。
子供を注意する時は、良い叱り方であっても
- 「気持ちはわかるよ」
- 「確かにそうだね」
と一言添えることで、お母さんが自分のことをわかってくれていると思えるので子供も受け入れやすくなります。
実際に保育園のお迎えの時に見る保育士さんたちも、何かトラブルがあった時には必ず最初に子供の話しを聞いて
「そうだよね、悲しかったね」
「気持ちはわかるよ、○○したいよね」
などと子供に声をかけている姿を何度となく見かけました。
自分の子供に、となるとなかなか難しいですが、ぜひ試してみてくださいね!
イライラしたら…
育児は毎日毎日のことでお母さんには休む時間がありません。
子供がいうことを聞かない時に、イライラしてしまうこともあると思います。
私なんかしょっちゅうでした。(苦笑)
子どもがいうことを聞かなくてイライラした時はひとまず深呼吸!
他にイライラの原因がないか考えてみましょう。
- 仕事で疲れている
- 夫とけんかをした
- 姑に子育てのことで文句を言われた
- 金銭的に心配なことがある
- 寝不足が続いていて身体がツライ
...等々
イライラの原因の出所がわかれば、子供に接する時についイラっとして叱ることも減るはずです。
たまにはほんの数時間でもお休みできる時間をつくってリフレッシュできるといいですよね!
なかなか環境的に難しい場合も多いと思いますが…
まとめ
3歳の子どもが親の言うことを聞かない理由
- おなかが空いている
- 眠い
- 他に気になることがある(遊びに夢中になっているなど)
- 感情的に怒鳴る
- 大人の都合で強制しようとしている
- 叱る言葉と態度が一貫していない
- 何かをしながら叱っている
- 叱るだけで褒めない
- 物で釣ろうとする
お子さんが言うことを聞かない場面を思い返してみてください。
親の態度が原因であることも多くあるかと思います。
[子供が言うことを聞かない時の対応方法]
- 子どもの話しをしっかりと聞く
- いったん子供の気持ちを受け止める
- どっちが先に出来るか競争だぁ!とゲームのようにする
- 「早くしなさい」ではなく「いつ○○するの?」と聞いてみる
実際に試してみたら効果が感じられたので、皆さんも是非試してみてくださいね!
最後に、どうしても叱らなければいけない時はこちらをチェックしてみて下さいね!
[良い叱り方]
- 子どもを止めて、目線を合わせて、平静に短い言葉で
- 行為を叱る
- どうしていけないのか理由を説明する
- 「ダメ」ではなく「してほしいこと」を伝える
- 子どもが良くない行動をした時に、私は悲しい、困った、心配だ、残念だという言葉をかける
毎日家事に育児に仕事に...と時間に追われて忙しいお母さん。
子供が言うことを聞かないとスムーズに物事が進まず、イライラしてしまうことは多いかと思います。
そんな時は、今回ご紹介した「言うことを聞かない理由や対応方法、良い叱り方」を思い出して
少しでもイライラすることが減ってお子さんと良い関係を築けるきっかけになってくれると幸いです。
コメント