夏至とは?食べ物は地域によって違う!!夏至のお祭りもあるの!?

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夏至といえば、「一年で一番日が長い日」。

冬至の『南瓜』のように決まった食べ物はあるのでしょうか?

ここでは、

  • 夏至とは何か
  • 夏至の食べ物と地域による違い
  • 夏至に行われているイベント

についてまとめました。

 

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夏至とは何?

6月のカレンダー

夏至とは、二十四節気の1つです。

 

  • 北半球では一年のうちで最も昼の時間(日の出から日没まで)が長くなる日です。
  • 南半球では夏至の日に最も昼の時間が短くなる日

になります。

 

夏至は、太陽が最も北(北回帰線の真上)に来るために起こるのです。

 

しかしながら、夏至は6月21日頃(数年に一度22日の年もありました)と日本の大部分では梅雨のさなか。

実際の日照時間は冬よりも短いことが多いようです。

 

旧暦では4月~6月が夏の期間となっており、夏至は5月でした。

夏に至ると書いて『夏至』というのは、この旧暦からきているのでしょうかねぇ。

 

夏至の食べ物はタコ!?

タコ

夏至には、冬至の『南瓜』『ゆず湯』のような食べるものの風習はあるのでしょうか?

調べてみると、夏至の食べ物といえば、『タコ』だそうです。

 

関西には、夏至から半夏生(夏至から11日目)にかけて、田植えが終わり次第タコを食べる習慣がありました。

これは現在でも残っています。

 

夏至にタコを食べることになった由来は、タコの八本の足は吸盤でなかなかはがれないこと。

ここから、

  • 農作物(主に稲)が根をはって地から離れないように
  • 地にしっかりと根付くように

という願いが込められて風習となりました。

 

タコには良質のたんぱく質がたくさん含まれているので、疲労回復に作用します。

 

一生懸命田植えをした人々の体の疲れを取ってくれるという意味もあったのではないでしょうか。

ちなみにタコは、夏バテ防止におすすめの食べ物です。

 

夏至の食べ物と地域による違い

『夏至といえばタコ!』ですが、これは関西の一部での風習です。

全国共通の行事食ではなく、夏至には地域ごとの行事食があるので、ご紹介します。

 

北海道

北海道

北海道では夏至に食べる物、という特に決まった風習はありませんでした。

 

しかし、

  • 当別町:『夏至祭』
  • 稚内市:『白夜祭』

というイベントが夏至の日に行われていました!

 

詳細は次項でお伝えしますね!

 

東北

東北

東北は、北海道と同じくに夏至に食べる食べ物は特にありません。

 

東北ではお米が有名な地域もたくさんあって田植えが行われているので、関西と同じように「タコ」かなぁと思ったのですが、違いましたね。

 

福井

焼サバ

福井では、夏至が過ぎて田植えが終わる頃の半夏生(夏至から11日目)に越前サバを食べる習慣があります。

 

サバを丸焼きにして食べるという贅沢な食べ方で、夏を乗り切る

というのが風習になっています。

 

元々は、重労働であった田植えを乗り切る為に、栄養のあるサバを食べて体力を蓄えるという習慣がありました。

現在でも半夏生にサバを食べる習慣が残っています。

 

関東

餅と稲

関東では、昔は小麦と稲の二毛作をしている農家が多く、田植えの時期には収穫したての小麦がありました。

 

小麦餅を作って、神様に供え豊作を祈願したり、田植えを手伝ってくれた方々に配って皆で食べ、労いと感謝の気持ちを伝えていたそうです。

 

小麦餅というのは、米と小麦を同じ量使ってこねて焼いた餅のことです。

 

静岡

冬瓜

静岡では、夏至には冬瓜(とうがん)が食べられています。

 

冬瓜(とうがん)とは瓜の一種で、夏に収穫され冬まで保つくらい貯蔵性が高いことからこのような名前がつきました。

 

水分が95%以上で、薄味でさっぱりとしていて、またビタミンCが含まれているため夏の始まりである夏至に食べられているのでしょう。

 

完熟すると皮が厚くなり、表面がみずみずしいのが特徴です。

冬瓜は味は控えめでクセがないので、煮物、汁物、漬物、酢の物、和え物、あんかけ、など様々な具に用いられます。

 

愛知

無花果

愛知では、特産品である無花果(いちじく)に田楽味噌を塗って食べる習慣があります。

 

いちじくは不老長寿の食べ物といわれ、稲作の時期やこれから暑くなってくる夏の始まりに、体の状態を気遣って食べていたということが言われています。

 

関西

奈良

餅

奈良は関西ですが、関東と同じく小麦餅を夏至に食べる習慣があります。

 

京都

水無月

京都では、夏至には「水無月(みなづき)」といわれる和菓子を食べています。

水無月は、ういろうの上に小豆を乗せたお菓子です。

三角形であるういろうは暑気払いを意味し、小豆は魔除けを意味しています。

水無月を食べて夏を迎える心づくりをする、ということなのですね。

 

三重

ミョウガ

三重では、夏至にちょうど旬を迎えるミョウガを食べる習慣があります。

 

ミョウガにはアルファピネンという精油成分があり、発汗、呼吸、血液の循環などの機能を促す作用があります。

またミョウガは平安時代に大陸から日本に生姜とともに伝わったと言われています。

 

その際に、

  • 匂いの強い方:「兄香(せのか)」
  • 匂いの弱い方:「妹香(めのか)」

と呼び、それが変化してショウガ、ミョウガとなったと言われます。

 

ミョウガには食べると物忘れがひどくなるという俗説がありますが、栄養学的にそのような成分はなく、香り成分によって集中力を高める効果があるそうですよ。

 

香川

香川のうどん

香川では、夏至には特産品であるうどんを食べる習慣があります。

この夏至の日を、香川県生麺事業協同組合がうどんの日として定めています。

 

田植えがちょうど終わる時期ですね。

収穫された麦を使ってうどんを打ち、農作業を手伝ってくれた人たちに感謝の気持ちを込めて作った、という意味があるようですね。

 

夏至のイベント

夏至祭のイメージ

北海道当別町で行われている『夏至祭』は、スウェーデンの伝統行事のひとつで、夏至を祝うお祭りです。

 

冬の長いスウェーデンでは、1年で最も昼間の時間が長い日(夏至)を祝福し広場に集まり、季節の草花で美しく飾りつけられた大きな柱(マイストング)を立ち上げ、フォークダンスを踊り、ごちそうを楽しむのだそうです。

 

北海道当別町はスウェーデン・レクサンド市と姉妹都市であり、「夏至祭」は交流の証のひとつだということです。

 

 

日本最北端の地、北海道稚内市では『白夜祭』という祭が行われています。

最北の地

稚内市は日本で最も緯度が高く、夏至の日は日本で最も昼が長くなるということで行われているイベントです。

 

 

三重県伊勢市の二見興玉神社で行われる『夏至祭』は有名なお祭りです。

夫婦岩の間から昇る朝日

太陽のエネルギーが最も溢れる夏至の日に、夫婦岩の間から昇る朝日浴びながら、禊を行うというのが慣習となっています。

 

天候が良ければ、富士山の背から差し昇る朝日を拝することが出来るそうですよ。

この景色はとても美しいと言われているので、ぜひ一度は訪れてみたいですね!

 

まとめ

夏至のイメージ②

夏至とは、北半球では一年のうちで最も昼の時間(日の出から日没まで)が長くなる日です。

冬至と言えば『南瓜』のような全国的な食べ物はなく、夏至は地域によって違いましたね!

 

また、夏至に合わせて『夏至祭』や『白夜祭』が開催されているところがあるというのも驚きでした!

機会があったらぜひ、行ってみたいものですね。

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